東京都調布市深大寺元町5丁目の深大寺で先月末、頭蓋骨(ずがいこつ)の一部が見つかっていたことがわかった。警視庁が2日発表した。調布署は死体遺棄容疑も視野に身元の確認を進めている。 署によると、9月28日午前11時50分ごろ、60代の男性職員が深沙(じんじゃ)堂の北側で草むしりをしていたところ、参道から40センチほど入った草むらの土の上に置かれた頭頂部のない頭蓋骨を発見した。司法解剖の結果、性別不明の30歳代以上の頭蓋骨だと判明したが、死後2~50年が経過しているといい、火葬されたような痕はないという。体のほかの部分の骨は見つかっていない。 深大寺は奈良時代の733(天平5)年に開かれたとされ、国宝の「銅造釈迦如来倚像(いぞう)」(白鳳仏)などで知られている。