前回は、エンターテインメントとしての商品価値を高めるために、30チームの戦力均衡を図るメジャーリーグの取り組みを紹介しました。有力選手が一部のチームに偏るのを防ぐ「サラリーキャップ(年棒制限)」を導入し、リーグ全体の収益分配を下位チームに手厚くするなど、日本にはない独特の仕組みを取り入れています。 その根底には、ベースボールという市場にお金を呼び込むためには多くのチームが必要であり、多くのチームを養うためにリーグビジネスを展開するという発想があります。 今回は、メジャーリーグの人気を支えるリーグビジネスを具体的に見ていきましょう。なお、ここでは話をわかりやくするために収益などは1ドル=80円で換算した数字を使っています。 メジャーリーグを支える4つの会社 第1回でも触れたように、メジャーリーグの傘下には以下の4つの会社があります。 ・MLBインターナショナル:海外に放映権などを販売する際の
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