松本城築城以前松本城周辺の山城松本城天守が建築される以前に、松本盆地を囲む山々に山城が築かれていました。ここでは代表的なものを紹介します。 (『わたしたちの松本城』P.58から) 林大城・小城 松本市山辺地区にあって、信濃守護であった小笠原氏が平地にあった井川城からこの山城を造って移りました。大城と小城が馬蹄形に存在しています。規模は大城の方が大きく、小城の本廓には石積みがみられます。天文19年(1550)に武田信玄に攻められて小笠原長時はここを放棄し、信州から撤退しました。桐原城・山家(中入)城 松本市山辺地区にあって、林大城より奥まったところにあります。桐原城は桐原氏の居城で武石峠を越えて小県郡へつながる道筋を押え、山家城は山家氏の居城で2.5メートルの高い石積みをみることができます。埴原城 松本市中山地区にあって、大規模な山城ですが、村井氏(埴原氏)の出城として築かれたようです。伊深