電車は電気で走る。たいていの電車は架線から電気を取り込んでモーターを回す。地下鉄など一部路線や新交通システムは、線路の端に電気を流すためのレール(サードレール)があって、そこから電気を取り込んでモーターを回している。 ところで、小学校の理科の実験を思い出すと、電流は回路を作らないと流れない。乾電池のプラス側からモーターに線をつなぎ、モーターからもうひとつ線を出して、電池のマイナス側につなぐ。こうして、プラス側からマイナス側に電流が流れていく。 電化された鉄道路線を電流の回路と考えた場合、電車はモーターを乗せた大きな箱だ。電池にあたる変電所から届いた電流は、架線に送られる。だから架線がプラス側だろうとは想像できる。では、もう一方のマイナス側はどこにあるのだろう? レールにも電気が流れている プラスがあればマイナスがある。それが電気の基本だ。じつは、電車のマイナス側はレールである。電車は架線か
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