昨年(2013年)の6月5日に規制改革会議が「一般健康食品の機能性表示を可能とする仕組みの整備」を盛り込んだ答申を発表し、6月14日には「規制改革実施計画」が閣議決定されました。いわゆる「健康食品」に機能性表示を認めることが日本経済の活性化をもたらし、健康長寿社会の実現に寄与するとのことです。消費者庁には「新たな食品の機能性表示制度に関する検討会」が設けられ今年の6月26日には第7回の会合が行われました。 1年を経て、とにかく新たな制度ができようとしている今、「健康食品」に苦言を呈し続けてきた立場から現状を整理してみました。 2.特定保健用食品の効果は限定的 foocom読者のみなさまはご存じのことですが、特定保健用食品(トクホ)と栄養機能食品を例外として食品に「効能・効果」的な文言、すなわち「機能性」を書くことはできません。何らかの保健効果を期待して経口摂取する「健康食品」も同じです。