またマックス・ヴェーバーの話になるけれど、プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神を読んで、その後の世界みたいなのを検索して調べた話を前に書いた。そこでは顧客満足度を重視するあまりか、それとも商業的成功を重視するあまり、職業倫理を見失い、それによって物やサービスとして本来の価値を損なった商品が市況に出回り、席巻するというような話が書いてあった。これってまさに、クオリティよりもスピード重視の話だなと感じた。物としての完成度よりも市場を制する事が優先される。「悪貨が良貨を駆逐する」ではないけれど「安かろう悪かろう」が安いから出回り、売れ、重宝される。そのような煩悶は特に、仕事をしている時によく抱えていた。会社やクライアントはスピードを重視してくるけれど、いや、クオンティティよりもクオリティだろうって。量の話になっているけれど、スピードっていうのはすなわち量だろう。違うか。 京都の老舗 ベスト