「あなたのためを思って言っているの」 「あなたの幸せが私の幸せなの」 「あなたが心配なの」 どれもこれも怖い言葉だ。 わたしも好きな人のことが心配になることがある。でも、それは、自分の問題だと思う。 行き過ぎると、支配になる。 「わたしのために思い通りになってくれることが、わたしの幸せ」になってしまいそうで、いつも気を付けている。 けれど、その抑制がもともとない人たちは、簡単に人の判断に踏み入ってくる。 地雷を踏み、感情を揺さぶってくる。かまってもらえなくなって来たら、自分がどれだけ不幸なのか、話を始める。 そうすると、こちらは、感情の渦に巻き込まれて、混乱する。いっそ、これだけ、相手に思われていて、自分の感情が動くのだから、相手に対して好意を持っているからなのかもしれない、と解釈してしまいそうになる。 けれど、本当は違う。 大人同士は、距離を保てる。話してもいいか、聞いてから話せる。相手