「顧客との密なダイレクトコミュニケーションができるようになってきた」─こう胸を張るのがJSOLの池田明聡経営企画本部総務部長。同社は2007年に社員が利用する電話端末を固定電話機から携帯電話機に置き換えた。併せて部門代表をなくし、営業担当者やシステムエンジニアが顧客と1対1でコミュニケーションする業務スタイルに変えた。「部署単位の営業から個人単位の営業へ変える」という当時の社長の方針にのっとったものだ。電話の刷新をワークスタイル変革のトリガーにできた好例といえるだろう。 現在、多くの企業がオフィスの電話を検討すべき時期に直面している。今から8年ほど遡った2005年3月、NTT東西は光ファイバーを使ったIP電話サービス「ひかり電話ビジネスタイプ」の提供を開始した。これを軸に低料金のIP電話サービスが急激に普及し、PBXやビジネスホンなどの内線電話システムを更新する企業が相次いだ。「2007年
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