ヘイトスピーチを含む不正確な情報を掲載する右派系サイトが、次々と閉鎖に追い込まれ、また存続しているサイトも広告出稿を停止され収益を減らしている。差別的な記事への非難が高まっているためだが、消されたサイトの運営者たちは、すぐに仮想通貨などをとりあげる別の情報拡散サイトを再オープンしている。訴えたいことがあったから、右派系サイトを運営していたのではなかったのか。ライターの森鷹久氏が、ある右派系サイト運営者を直撃した。 * * * 大手の「右派系まとめサイト」として知られる「保守速報」への広告出稿について、広告代理店や数社の企業が、広告の停止を決めたと発表した。 筆者は自他ともに認める「保守」ではあるが、保守速報などをはじめとした右派標榜の「まとめサイト」は、情報がきわめて恣意的かつ偏向的で、さらに、どこの誰が書いているかもわからず、その多くが差別的な感情を煽る、大変有害な存在だと感じている。ま
1月23日、東京都の小池知事の政治塾を運営する政治団体「都民ファーストの会」が、夏の東京都議会議員選挙に向け、最初の公認候補として4人を擁立し、あわせて同会が地域政党として活動を始める旨を明らかにした。 「都民ファーストの会」という会派名(あるいは「政党名」だろうか)に小池百合子さんらしさを感じる。この場合の「らしさ」とは、あえて標語にするなら 《あざとさと わざとらしさと いやらしさ》 という、どうにも人工的なとってつけたようないかものくささのことで、要するに私は、この種の目新しい言葉を政党の名前として担ぎ出してくるこの人のマナーに、そこはかとない忌避感を抱いたわけです。 その忌避感の詳細についてはおいおい説明するとして、今回は、昨今の政治の中で使われているいくつかの新しい言葉について、それらの言葉が好んで用いられる理由を考えてみたいと思っている。 「都民ファースト」のようなにわかづくり
差別の問題は、簡単ではない。 誰かが特定の言葉を発したことをもって、ただちに差別と断定できるのかというと、必ずしもそうは言えない。 文脈によって、あるいは、その言葉を使った人間と使われた人間の関係によって、言葉の持つ意味は、いつでも、微妙に変化するものだからだ。 当然、差別の有無についての判断も、ケースバイケースで、その都度、個別に、その言葉が使われた特定の文脈とワンセットの事案として評価されなければならない。 ここまでは良い。 私自身、画一的な基準で強要されるいわゆる「言葉狩り」には、反発を感じることが多い。 つい先日のアメリカの大統領選挙でも、トランプ氏を勝利させることになった要因のひとつには、前世紀以来アメリカ社会を席巻してきた「ポリティカル・コレクトネス」に対する、合衆国国民の反発があったと言われている。 つまり、洋の東西を問わず、誰かの言葉尻をとらえてそれを大勢でよってたかって批
FEATURES of THEMEテーマ別特集 認知症を遠ざける食事術と「軽度認知障害」の基礎知識 長い時間をかけて発症に至るのが「認知症」。その認知症を予防するためには、できるだけ早いうちからそのリスクを下げる生活を心がけることが大切だ。脳の老化を予防する生活習慣や、認知症に進むかどうかの分かれ道である、危険な「予備軍」の特徴について解説していこう。 腎臓が長持ちするかどうかの分かれ道 食事と運動の8つのポイント 年齢とともに腎機能は低下し、一定基準を下回ると「慢性腎臓病」と診断される。だが、近年の研究で、腎機能は生活習慣次第で悪化を抑えられることが分かってきた。腎機能のチェックのために知っておきたい数値の見方と、健やかな腎臓を維持できるかの分かれ道となる食事や運動習慣について具体的に紹介する。 年を取っても朝までぐっすり眠るための生活習慣 朝すっきりと目が覚めない。目が覚めても疲労感が
男性はなぜ寿命が短く、病気になりやすく、自殺率が高いのか。兵士、消防士、炭鉱労働者など危険な職業に就くのはなぜ男性が大半なのか。アメリカの男性解放運動を先導してきたワレン・ファレル氏の著書『男性権力の神話』の訳者である久米泰介氏は、女性差別の解消が進む一方、男性は「使い捨てられる性」として差別を受け続けているにもかかわらず問題視されることは少ないと指摘する。これまで「男性の権力」と思われていたことは、実は性役割による刷り込みに過ぎなかったのか。 女性差別に比べて、男性差別という言葉自体あまり聞くことがありませんが、久米さんは家族学をアメリカで研究されて、女性の社会進出が進むほど男性差別の問題が表に出てくることに気付かれたそうですね。まず、そうした研究をするようになったきっかけを教えてください。 久米:大学では社会心理学を専攻して、もともとジェンダーには興味がありました。特に僕ぐらいの世代だ
藤原:バングラデシュでスタートしたe-Educationは、国によって、どんどん形を変えてきたよね。大学受験向けのコンテンツから不登校の生徒向けの学習コンテンツ、学習障害の子供への指導法、差別問題を抱える民族の共生教育の方法。こういう方向に転化できるというのは、僕もすごく勉強になった。 ここからは、もうちょっと本質的な話をしたいと思うんだけど……。 税所:はい。何でしょう。 藤原:あなたたちの活動ね。e-Educationという名前がついている。これって、「名は体を表す」になっているのかな。例えば、パレスチナ自治区・ガザ地区での活動や新たに立ち上げたハンガリー・ロマ共生教育改革ってe-Educationなんだろうか。 税所:確かにDVDやビデオ会議システムを活用した映像授業をしているけれど……。教育をする時に最適な方法を選んだ時、たまたまDVDだったり、ビデオ会議システムだったり、インター
写真 ニュース・フォーカス産後ケア、背筋伸ばして腹式呼吸 骨盤まわりを大切に(2019/7/15) 腰痛や尿もれ、骨盤臓器脱……。妊娠・出産には骨盤まわりのマイナートラブルがつきものだ。出産時のダメージがもとになり、高齢になって症状に悩…[続きを読む] 客が殴りかかってくる 悪夢の裏に潜んでいた病とは…[患者を生きる](2019/7/15) 扁桃を取り除くと腎臓病が治る? 自己免疫疾患のフシギ[内科医・酒井健司の医心電信](2019/7/15) インターネットの健康情報は落とし穴がいっぱい[これって効きますか?](2019/7/15) 歯と骨はどう違う? 硬くて丈夫なのは同じだけど…[ニュース・フォーカス](2019/7/14) 盲ろう者との意思疎通とは…通訳養成講座に記者が参加[ニュース・フォーカス](2019/7/15) がんが肺に転移、片脚切断 極限状態の患者支えた言葉は[
3月の下旬に、とある筋から依頼されて、新大久保の反韓デモに向けたメッセージを録画した。 私は、元来、この種の社会的な活動には関与しない主義(←いや、「主義」などという言い方で正当化するのはやめて、ここは一番、「自分はめんどうくさいことが嫌いな性質だ」と、断言しておくことにする)なのだが、今回は特別に顔を出した次第だ。 メッセージ動画は、1分間と定められていた。 1分間というのは、実際にしゃべってみると、いかにも短い。 用意してきた原稿を読み上げると、どう読んでも3分以上になる。 で、当日は、話題を1点に絞って 「『出て行け』という言い方はひどいと思うよ」 という内容のみを訴えた。 ツイッターの@欄(「リプライ」と呼ばれる、名指しのメッセージが寄せられる場所)は、3月31日になって、ビデオメッセージが新大久保の路上で再生されるや、様々な意見であふれかえった。 いくつかについては、反論したり、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く