ガイさん 「苦しいときは話すことが大切」と多くの人は思うはずです。心理療法でもこれまで、「話す」ことがなによりの治療になると考えてきました。実際にカウンセリングでもよく、「頭から離れない出来事をもう一度話してみてください」と言われることが多いはずです。もちろん、話すことが実際に治療になる場合もあるのですが、やり方を間違えると、かさぶたを剥がすような結果になることがあります。忘れたいのにまた辛いことを思い出さねばならず、これが思考のループをむしろ強めてしまうのです。 続きは「日経Gooday会員(無料)」、 「日経Goodayマイドクター会員(有料)」の方がご利用いただけます。 残り2473文字 / 全文4153文字