第10回 空腹感を無視した食べ方をしていませんか? 2017/6/30 奥田弘美=精神科医(精神保健指定医)・産業医・作家 これは最近「血糖値スパイク」と呼ばれ注目されている状態で、血糖値が急降下していくときに、胃がもぞもぞとして「おなかがすいたような落ち着かない妙な感じ」が起こります。ひどいときには空腹感だけではなく、眠気、脱力感、動悸(どうき)、冷や汗、頭がぼーっとする、イライラするなどの症状が起こることもあります。 血糖値スパイクによる空腹感は「前に食べた食べ物のエネルギーを使い切りましたよ」という体の合図ではなく、いわゆる「偽の空腹感」のようなもの。この偽の空腹感を防ぐ意味でも、「赤黄緑を1:1:1」の栄養バランスが基本となります(詳しくは「ストレス・疲労に負けない食事の基本は『赤黄緑を1:1:1』」を参照) 。 これらを組み合わせて食べると、血糖値の急上昇・急降下が起こらず、緩や