第2回 太っていない人にも潜む「脂肪筋」、背景に運動不足と高脂肪食 2017/12/22 梅方久仁子=ライター 決して太ってはいないのに、血糖値、血圧、脂質などに異常がある…という人の悩みに応える特集の第2回。第1回は順天堂大学大学院スポートロジーセンター・代謝内分泌内科学准教授の田村好史氏の話を基に、原因の1つと考えられる「異所性脂肪」、特に筋肉の細胞の中に脂肪がたまる「脂肪筋」を紹介した。第2回は、筋肉にたまった脂肪を減らすにはどうすればいいのか、引き続き田村氏からのアドバイスを基に説明しよう。 筋肉にたまった脂肪は、運動で落とすことができる 太っていないのに高血糖、高血圧、脂質異常などがある人は、骨格筋に「異所性脂肪」がたまり、「脂肪筋」となっている可能性がある。脂肪筋では筋肉の質が低下、つまりはインスリン抵抗性(インスリンの効きの悪さ)を引き起こす(詳しくは第1回「なぜ太っていない