ワクチン接種者の重症化リスクは低いが、米CDCは再度マスク着用を呼びかけ 2021/8/6 大西淳子=医学ジャーナリスト 新型コロナウイルスの変異株、特にデルタ株と呼ばれるウイルスが猛威を振るっています。この変異株に関して先日、日本の大手メディア数社が「デルタ株、水痘(水ぼうそう)に匹敵する感染力」といったタイトルのニュースを流し、人々を驚かせました。この情報は、米ワシントンポスト紙が入手した、米疾病管理予防センター(CDC)の内部資料に由来します(*1)。 CDCはその後、この内部資料の存在を認めるとともに、他の最新データも提示して、「デルタ株は、従来株よりも感染しやすく、重症化リスクが高く、ワクチン接種を完了している人でも容易に感染し、さらに周囲に感染させてしまう」という特性を持つことを強調し、ワクチン接種を完了しているかいないかに関わらず、再度、米国民にマスクの着用を求めました。 明