菅義偉官房長官は4日午前の記者会見で、NHK経営委員の作家・百田尚樹氏が東京都知事選候補者の応援演説をしたことについて、「個人の候補者を応援することは放送法に違反するものではない」と述べ、問題視しない考えを示した。百田氏は演説のなかで「南京大虐殺はなかった」などと発言したが、菅氏は「個人的な発言について政府としてコメントすることは控えたい」と明言を避けた。百田氏は安倍晋三首相の再登板を支援。安倍内閣は昨年10月、経営委員に充てる案を国会に示したが、その前からツイッターなどで同様の主張をしていた。 菅氏は経営委員に推した理由について「幅広く評論活動とか、あるいは小説家として様々な出版をされて国民からも理解をされている。そういう点を踏まえて推薦をした」と説明した。