リニモ(東部丘陵線)は、日本初の常電導磁気浮上式リニアモーターカーとして愛・地球博開幕直前の平成17年3月に開業し、博覧会期間中には約2,000万人もの利用者がありましたが、閉幕後は利用者が当初見込みを大幅に下回り、収益が当初計画と乖離する結果となりました。 このため、リニモを運行する愛知高速交通(株)や県、沿線市など、関係者が一体となって利用促進に向けた取組を展開してまいりました。こうした取組等により、18年度以降は着実に利用者が増加しております(29年度の利用者は1日当たり約25,100人、年間約916万人)。 一方で、開業時の初期投資に伴う長期借入金返済負担が会社経営を圧迫していたことから、25年度までの当面の債務超過と資金不足を回避するため、県と沿線市が協調し、「第一次経営安定化策」として、20~25年度に総額115億円の支援(DES(貸付金の株式化)、現金出資)を実施しました。