多様性に富んだレシプロエンジン ©NCP /stock.adobe.com 現在私たちが使用している自動車の多くは、内燃機関を採用しています。内燃機関には様々なタイプが存在しますが、その中でもシリンダーの中で燃料を爆発させ、ピストンを往復運動させることで熱エネルギーを得るレシプロエンジンが一般的なものとなっています。 これまでレシプロエンジンは自動車だけでなく、船舶や鉄道、発電機など多岐に渡って使用されてきました。ボア(内径)×ストローク(行程)によって算出される排気量は数10ccから2万リットルを超えるものもあり、シリンダー(気筒)数では単気筒(シングル)、2気筒、多いものでは16気筒など、そしてシリンダーレイアウトは、直列やV型、水平対向型、星形など多くの形式が存在しています。 それらレシプロエンジンのそれぞれが持つ特徴やメリット、デメリットを探っていくこの企画、今回は「V型」及び「W