あなたは、ジューシー・フルーツの歌っていた(アルバム「27分の恋」収録の)「夢見るシェルター人形」という歌を知っているだろうか? そもそも、ジューシー・フルーツというバンドは、テクノポップ系のオモシロバンドというコンセプトだったと思う。近田春夫のプロデュースによるキャッチ―な音楽(+隠し味としてのひねり、アイロニー感覚)をモットーにしていたように思えた。 デビュー曲の「ジェニーはご機嫌ななめ」や事実上高田みづえとの競作「そんなヒロシに騙されて」のベンチャーズ+GSサウンドなどは、批評性もある印象だった。 この「夢見るシェルター人形」は、レコード発売直後、歌詞が不適切ということで、放送禁止になった。この放送禁止は、通常の、差別、原発、などの社会問題をリアルに歌詞にしたというタイプの禁止(自粛という規制)ではなく、一般人にはアイロニーがわからない、というタイプのものだと思える。 この手のアイロ
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