中高年に起こりやすい目の障害のなかで、最も多くみられるのが「飛蚊症(ひぶんしょう)」です。 青空や白い壁などを見ているとき、目の前を小さな虫か糸くずのような影が動くように感じたことはありませんか。蚊が飛んでいるようにも見えることから、飛蚊症と呼ばれています。 飛蚊症については、「単なる老化現象だから心配いらない」と思っている人が少なくありません。その一方で、「網膜はく離などを起こしているのではないか」と、とても心配する人もいます。 実は飛蚊症には、まったく心配ないものと、重大な病気の前兆などの場合、症状は似ているが別の病気の場合など、いろいろなケースがあります。多くの人に起こる症状なので、油断しないためにも、また心配しすぎないためにも、飛蚊症についてきちんと知っておくことが大切です。 飛蚊症の主な原因 ●加齢に伴い起こる症状 後部硝子体はく離 離水 ●その他の原因で起こる症状 硝子体出血