通学でJR芸備線の車両に乗り込む高校生たち。岡山県の調査では鉄路が貴重な通学手段となっている実態が浮かんだ=昨年11月、新見市・野馳駅 岡山県内の全27市町村の半数近くに当たる12市町村で、登校で主に鉄道を使う人の割合(鉄道利用率=平日)が5割を超えていることが、県のパーソントリップ(PT)調査で分かった。JR赤穂、芸備線といったローカル線沿線の自治体で利用率が高く、鉄路が学生たちにとって貴重な日常の足となっている実態が改めて浮かんだ。 PT調査では登校、出勤、買い物といった外出時にそれぞれ使う交通手段を質問しており、結果の報告書に未掲載の市町村別データを山陽新聞社が集計した。登校で鉄道を主に使うと答えた人が5割を超えたのは岡山、倉敷、総社、新見、備前、瀬戸内、真庭、浅口の8市と和気、里庄、久米南、西粟倉の4町村。5割を下回った自治体のうち、玉野、笠岡、高梁、赤磐市では鉄道の割合が最も高く