名古屋が全国に誇るういろう。米粉と砂糖をお湯で練って蒸しあげるシンプルな和菓子だ。しかし正直なところ、実際に口に運ぶことはほとんどないという人も多いのでは?出張や旅行帰りのおみやげとして人気があり、名古屋名物としての知名度は確かなもの。しかし、地元の人にとってはなじみが薄く、食する機会が少ないのもまた事実だ。そんなおみやげ菓子の現在地と未来に向けた「次の一手」を、主要メーカー4社のキーパーソンに学ぶ形で探ってみよう。 不動の名古屋名物、原料となる米の甘みがたっぷりと口の中に広がるのがういろ(う)の魅力だ(※写真は雀おどり總本店) ういろうを全国区に導いた、青柳総本家の提言 1879(明治12)年に大須で産声を上げた青柳総本家は、旧尾張藩17代藩主・徳川慶勝より青柳の名を受けて創業。ういろうが名古屋名物になるきっかけを作った老舗の1つだ。 【写真を見る】名古屋のういろうを全国に知らしめた、青