学べば学ぶほど、奥が深い薬の世界。もと製薬企業研究員のサイエンスライター・佐藤健太郎氏が、そんな「薬」についてのあらゆる雑学を綴るコラムです。 2020年2月25日に公開した本連載第65回「新型コロナウイルスの新薬開発、驚異的な速度で各国が参入」では、各国が驚異的なスピードで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新薬開発に取り組んでいる現状を紹介しました。あれから約1カ月経ったいま、臨床現場への登場に向けてさらに一歩進展した新薬の最新動向をお届けします。 イブプロフェンは危険か? まず既存の医薬品の話題から。3月14日、フランスのヴェラン保健相が「COVID-19の患者に対して、イブプロフェンやコルチゾンなどの抗炎症薬を使うと、症状を悪化させる恐れがある。解熱にはアセトアミノフェンを服用して下さい」とツイッターで発言し、これが4万回以上もリツイートされるなど注目を集めました(ヴェラ
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