1970年7月下旬。まだインターネットも携帯電話も無く、登山知識やギアも現代ほど洗練されていない頃に北海道・日高山脈のカムイエクウチカウシ山で発生した「福岡大ワンゲル部ヒグマ襲撃事件」。 アイヌ語で「熊(神)の転げ落ちる山」という意味のこの山で、大学生5人パーティのうち3人が襲撃され、命を落とす結果となった凄惨な事件です。 当時は全国ニュースにもなり、いまだにテレビなどで当時のことを扱ったドキュメンタリーが放送される事もあります。 なぜ今この事件の報告書を公開するのか?実はこの事件から約35年後に同クラブに在籍していたのが元編集部員。部室に貴重な当時の写真、報告書などの記録がある事、そしてそれが今後どこにも公開される事なく時の流れと共に消えてしまうことを危惧し、当時のメンバー・OB会の了承を得てYAMA HACKで公開することにしました。 報告書から当時の状況、時代背景を踏まえた上で事件の
![保存版「福岡大ワンゲル部ヒグマ襲撃事件報告書」 | YAMA HACK[ヤマハック]](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8959c3019f1a1c4932d0f201d1ef863c2b15b120/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages.yamahack.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2020%2F09%2FIMGP1311.jpeg)