ヤングタウン…この言葉で連想するのは、関西では知らない人はいないだろうラジオ番組、通称「ヤンタン」でしょう。 1960年代後半から始まったこの番組は、当時売れに売れていた桂三枝(現:六代目桂文枝)をパーソナリティにしてから徐々に人気が上がり、そのテレビ版と言える『ヤングおー! おー!』と共に関西の看板のラジオ番組となりました。70年代に青春時代を過ごした現在の60代の方などは、鮮明に覚えているでしょう。 そんなヤングタウンが始まった同時期、番組名そのままの街の建設が大阪の南で始まろうとしていました。 今回は、かつて堺泉北の地にあったもう一つの「ヤングタウン」のお話を。 ヤングタウン-若者が集まる夢の街敗戦の焼け跡から立ち直った日本が、いわゆる高度経済成長期に入ったのは昭和30年代後半のこと。経済の発展で労働力の需要が増大、地方から都市部への人の流入が多くなってきました。特に、「金の卵」など