精神病院には、長年ずっと同じ処方であったり多剤大量となったりしている患者さん(入院外来問わず)がいます。かつ、ちょっと不調な時があれば抗精神病薬をその時に上乗せされ、落ち着いてもそのまま。そして担当医の変更がもちろんあり、そうなると新しく担当となった医者は薬剤歴を見て「この薬を新たに入れたのは何のためだ?」と分からなくなることも。「もし切って悪化したら大変だな…。安定していたのがそれで崩れるのも患者さんに悪いし…。何かしらの必要性があって入れてるんだろうな…」と考え込むと、昔々に増量されたり開始されたりした薬剤を減量中止するのも気が引ける…。そんなことが往々にしてあります。患者さんの今ある生活を崩したくない、と思うのはごもっともなのです。例えばハロペリドール12mg+プロペリシアジン60mg+クロルプロマジン100mg+レボメプロマジン50mgなんてのも昔々の患者さんでは目にします。おそら