有給の買い取りに賛成か反対かと言われると、結論から言うならば賛成だ。休みづらい社会の中で、少しでも労働者にとってプラスになるなら、お金にかえた方がまだ嬉しいからだ。一方、「休みやすい社会づくり、会社づくりのために最大限の努力をしたすえの結果なのか? その努力は続けているのか?」と問いたくなる。 この春、『「すり減らない」働き方』(青春新書INTELLIGENCE)という本を発表した。忙しさとどう付き合うかという内容の本だ。この本では、「日本人は働きすぎだ」と言われることの実態に迫った本である。非常に端折って内容を言うなら、有名なデータではあるが、総労働時間自体は減っているのだが、長時間労働者の割合が高く、また、サービス残業をしていることが明らかで、さらに有給が十分に取得されていないというのが日本の実態である。 独立行政法人労働政策研究・研修機構の『データブック国際労働比較2012』によると
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