English PRESS RELEASE 2011年11月18日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人筑波大学 国立大学法人東京大学 富士通株式会社 京速コンピュータ「京」による成果がゴードン・ベル賞を受賞 実アプリケーションで実効性能3ペタフロップスを達成 独立行政法人理化学研究所(理事長 野依良治、以下「理研」)、国立大学法人筑波大学(学長 山田信博、以下「筑波大」)、国立大学法人東京大学(総長 濱田純一、以下「東大」)、および富士通株式会社(代表取締役社長 山本正已、以下「富士通」)による研究グループは、理研と富士通が共同開発中の京速コンピュータ「京」を用いた研究成果を、ハイ・パフォーマンス・コンピューティング(高性能計算技術)に関する国際会議SC11(米国・シアトル開催)で発表し、17日(米国太平洋標準時間/日本時間18日)、ゴードン・ベル賞(注1)の最高性能賞を受賞しました。
ポイント カゴ状化合物のスクッテルダイトを使って強磁性発生の仕組みを解明 温度と電子状態に関して、従来知られていた現象とは逆の新規現象を発見 基礎物理学だけでなく、産業応用の観点からも重要 要旨 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、充填率が100%に満たないカゴ状化合物のスクッテルダイト※(YbXFe4Sb12)が、強磁性※2を発生する新しい仕組みを発見しました。これは、理研放射光科学総合研究センター(石川哲也センター長)石川X線干渉光学研究室の山岡人志専任研究員、日本原子力研究開発機構(鈴木篤之理事長)のイニヤス ジャリッジ(Ignace Jarrige)研究員、物質・材料研究機構(潮田資勝理事長)の辻井直人主任研究員、テキサス大学(ウィリアム パワーズ ジュニア:William Powers Jr.)のジュンフー リン(Jung-Fu Lin)助教、富山大学(遠藤俊郎学長)の
富士通と独立行政法人理化学研究所が共同で開発を進める次世代スーパーコンピュータ「京」。2006年から開発がスタートし、いまだ整備途中ではあるものの、今年6月の第26回国際スーパーコンピューティング会議ISC'11(ドイツ・ハンブルク)で発表された「TOP500」ランキングでは第1位を獲得した。この「京」の評価・試験装置として導入されたのが、東亜電気工業の水冷ソリューション「Coolcentric」だ。 世界最速の次世代スーパーコンピュータ「京」の冷却システム スーパーコンピュータ「京」の冷却には水冷と空冷のハイブリッド方式が採用されている。冷やすことにより電子部品の故障率を下げ、さらに設置環境を含むシステム全体の消費電力も抑える。冷却は「京」プロジェクトにとって重要な課題だった。効率的に冷やし、プロジェクトの目標である「世界最先端・最高性能のスーパーコンピュータの開発」のために、冷却方法の
理化学研究所(理研)と富士通が共同で開発を進めているスーパーコンピュータ「京」。2011年6月にスーパーコンピュータの世界ランキングTOP500において世界一を獲得したのは記憶に新しい。2012年11月には京速(10ペタFLOPS)という世界最高レベルの性能で本稼働を開始する計画だ。 これほどの高性能をいかに活用するのか。京の開発・利用プロジェクトの中心人物で、理研・次世代スーパーコンピュータ開発実施本部プロジェクトリーダーの渡辺貞氏に京速スパコンの意義を聞いた。 最高レベルのスパコンは必要か。 スパコンの用途である科学技術計算分野では、性能は高ければ高いほどよい。なぜなら、計算の精度が高まり、より有効な結果が得られるからだ。身近な例として気象予報を挙げよう。もちろん、現在でも明日の天気ならおおよそのことは分かる。しかし、突発的・局地的に発生する集中豪雨の予測は難しい。もっと細かくて膨大な
「京」の外観 「京」の1筐体の内部 「京」で使用されていたマイクロプロセッサ(大阪市立科学館にて撮影) 京(けい、英: K computer)は、兵庫県神戸市の理化学研究所計算科学研究機構に設置、運用されていたスーパーコンピュータの名称(愛称)である[1]。従来は「次世代スーパーコンピュータ」、「汎用京速計算機」、「京速」などと呼ばれていた。文部科学省の次世代スーパーコンピュータ計画の一環として、理化学研究所と富士通が共同開発した。「京」は、浮動小数点数演算を1秒あたり1京回おこなう処理能力(10ペタフロップス)に由来する[2]。 総開発費1,120億円を投じ、2012年6月に完成[3]、同年9月に共用稼働を開始[4]。 TOP500で、2011年6月および2011年11月に1位[5][6]になるが、完成直前の翌2012年6月には2位[7]に、同年11月には3位[8]に後退。この年1位の米
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