理化学研究所(理研)と富士通が共同で開発を進めているスーパーコンピュータ「京」。2011年6月にスーパーコンピュータの世界ランキングTOP500において世界一を獲得したのは記憶に新しい。2012年11月には京速(10ペタFLOPS)という世界最高レベルの性能で本稼働を開始する計画だ。 これほどの高性能をいかに活用するのか。京の開発・利用プロジェクトの中心人物で、理研・次世代スーパーコンピュータ開発実施本部プロジェクトリーダーの渡辺貞氏に京速スパコンの意義を聞いた。 最高レベルのスパコンは必要か。 スパコンの用途である科学技術計算分野では、性能は高ければ高いほどよい。なぜなら、計算の精度が高まり、より有効な結果が得られるからだ。身近な例として気象予報を挙げよう。もちろん、現在でも明日の天気ならおおよそのことは分かる。しかし、突発的・局地的に発生する集中豪雨の予測は難しい。もっと細かくて膨大な
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く