AMD,6コアCPU「Istanbul」の動作デモを公開。サーバー向けプラットフォームロードマップのアップデートも ライター:米田 聡 Istanbulのダイ AMDの日本法人である日本AMDは,2009年4月24日,サーバー向けの6コアCPUとなる次世代プロセッサ,「Istanbul」(イスタンブール,開発コードネーム)の動作デモを同社で報道関係者に公開。併せて,AMD本社が北米時間22日に公開した,サーバー製品ロードマップの解説を行った。 ここまでで十分お分かりのとおり,今回は100%サーバー製品の話で,ゲーム用途とはまったく関係ない。しかし,近年のAMDは,最新CPUアーキテクチャをサーバー向け製品から導入し,その後一般PC向け製品にも一部を転用してきており,“AMDの次世代CPU”という観点では,相応に意味がある。そこで,その内容を簡単にまとめてみたいと思う。 Istanbulが動
AM3世代初のハイエンドモデルを,新型ツールともども検証する Phenom II X4 955 Black Edition/3.2GHz Text by 宮崎真一 » AM3時代の開幕から約2か月。Socket AM3マザーボードの最適化などを終え,満を持して登場する初のハイエンドクアッドコアCPUを宮崎真一氏がチェックする。「Phenom II X4 940 Black Edition」から動作クロックが200MHz引き上げられたシリーズ最上位モデルは,2009年4月下旬にあって,どう位置づけられるべき製品だろうか。 Phenom II X4 955 Black Edition。OPNは「HDZ955FBK4DGI」だった。トランジスタ数は7億5800万で,ダイサイズは258平方mm。GLOBALFOUNDRIESの「Fab 1」で製造されたものと公表されている 日本時間2009年4月2
「ATI Radeon HD 4890」パフォーマンス速報。HD 4870からの性能向上は大きい ライター:宮崎真一 H489F1GP メーカー&問い合わせ先:Hightech Information Systems 予想実売価格:3万2000円前後(2009年4月2日現在) 別記事でお伝えしているとおり,AMDはATI Radeon HD 4800シリーズのシングルチップモデル最上位となるGPU,「ATI Radeon HD 4890」(以下,HD 4890)を発表した。 「ATI Radeon HD 4870 X2」「ATI Radeon HD 4850 X2」というハイエンドモデルを抱えるAMDが,ここに来て「ATI Radeon HD 4870」(以下,HD 4870)の上位モデルを投入してきたことにはどんな意味があるのだろうか。 今回は,AMDの日本法人である日本AMDから入手し
AMD,シングルGPUの最上位モデル「ATI Radeon HD 4890」を発表 ライター:本間 文 日本時間2009年4月2日13:01,AMDは,シングルチップ仕様としてはATI Radeon HD 4800シリーズの最上位に位置付けられるGPU,「ATI Radeon HD 4890」(以下,HD 4890)を発表,即時出荷を開始した(※一部,フライング販売されていた国や地域もあったが)。 HD 4890リファレンスカードのイメージ HD 4890の概要 開発コードネーム「RV790」として知られてきたHD 4890のGPUダイそのものは,現行製品である「ATI Radeon HD 4870」「ATI Radeon HD 4850」(以下,順にHD 4870,HD 4850)の「RV770」ダイと共用。そのため,シェーダプロセッサ「Stream Processor」数が800基であ
●AMDとIntelがプロセスとアーキテクチャを交互に移行 IntelとAMDのCPUロードマップを概観すると、2011年がカギの年で、2010年までが慣性期であることがわかる。2004年までが「シングルチップCPU時代(Single-chip CPU Era)」で、1個のCPUコアをどんどん強化し、シングルスレッド性能の向上にフォーカスして来た。それが、2004年から2010年の「チップマルチプロセッサ時代(Chip Multiprocessor Era)」には、CPUコアを複数載せた対称型のマルチコアへとCPUを発展させ、マルチスレッド性能の向上にフォーカスするようになった。だが、本当の変化は2011年頃から始まる「システムレベル統合時代(System-level Integration Era)」で、ヘテロジニアス(Heterogeneous:異種混合)型にCPUコアや各種プロセッサ
●2011年にCPUアーキテクチャを変革するIntelとAMD PC&サーバー向けのx86 CPUにとって、おそらく2011年が次の大きな転換点となる。単なるアーキテクチャの変わり目ではなく、10年に1度のターニングポイントだ。 IntelとAMDの2011年までのCPUロードマップが見えてきたことで、x86 CPUワールド全体の大きな流れが見えてきた。簡単に言えば、2004年から2010年の「マルチコア化時代」が終わりを迎え、2011年からは「マルチコア+ベクタ拡張+システム統合時代」に入る。2011年がCPUアーキテクチャの方向が再び変わるターニングポイントとなる。今年(2009年)から来年(2010年)は、そのための助走時期で、慣性でマルチコア化が続く時期となりそうだ。 昨年末から今年にかけて、IntelとAMDの双方が、CPUコアアーキテクチャの転換を2011年に据えたことを明らか
●Intelの攻勢で次のラウンドに突入 米国時間の3月16日、IntelはAMDに対し、同社が2001年に締結したクロスライセンスを侵害していると通告したことを明らかにした。Intelは、AMDが製造部門を分離して設立した「Global Foundries」(これまでThe Foundry Companyという仮称で呼ばれていたAMDの旧製造部門)は、クロスライセンス契約で定められるAMDの完全子会社ではなく、したがって2001年のクロスライセンスによる技術ライセンスの対象と成り得ないとしている。 それどころか、AMDがATICと共同出資でGlobal Foundriesを設立したこと自体が、クロスライセンスの守秘義務違反であると述べている。さらにIntelは、クロスライセンスのうち、この問題に関連した部分について公開することをAMDに提案したが、AMD側がそれを拒否しているとも述べている
AMDは3月3日、かねてから進めてきたAsset Smartに関する取引を完了した、と発表した。平たく言えば、これまで自社で保有してきた半導体製造施設を、アブダビ資本との合弁会社「The Foundry Company」(仮称)に移管したわけだ。この代価としてAMDは7億ドルを受け取ると同時に、半導体設計会社となるAMDにもアブダビ資本1億2,500万ドルが注入される。これによりAMDはThe Foundry Companyの議決権34.2%を持つ株主になると同時に、8億2,500万ドルあまりを受け取ったことで、短期的な運営資金の懸念から解放される。 ●AMDとThe Foundry Companyの先行き 何とも素晴らしい解決策のように見えるが、それはあくまでも全てがうまく行った時の話だ。当面、AMDの最先端CPUはThe Foundry Company以外では製造できないし、The F
AMD,世界初の40nmプロセス採用GPUをノートPC向けに発表 ライター:Jo_Kubota ATI Mobility Radeon HD 4860 GPU ATI Mobility Radeon HD 4800シリーズを搭載したMXM ドイツ時間2009年3月3日,CeBIT 2009の開幕に合わせる形で,AMDは40nmプロセス技術で製造される世界初のGPU,「ATI Mobility Radeon HD 4860」「ATI Mobility Radeon HD 4830」を発表した。 リリースによると,製造はTSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)が担当。型番から分かるとおり,ATI Radeon HD 4800(RV770)シリーズのGPUアーキテクチャを採用したDirectX 10.1対応製品で,省電力機能「ATI Pow
2009年旧正月明け特別企画(3):グラフィックス&DirectXロードマップを整理する ライター:本間 文 太陰暦の正月休みを終え,台湾や中国のPC関連ベンダーが動き出した2009年2月というタイミングで,PC業界における主要プレイヤーのロードマップを確認しようという特別企画。最終回となる今回は,お待ちかねのグラフィックスロードマップを整理してみよう。NVIDIAとAMDの2巨頭はもちろん,Windows 7の出荷を控えるMicrosoft,そしてIntelの動向も要注目だ。 →2009年旧正月明け特別企画(1):IntelのデスクトップPC向けCPU&チップセットロードマップを整理する →2009年旧正月明け特別企画(2):AMDのCPU&チップセットロードマップを整理する 55nmプロセスを採用したハイエンド製品,「GeForce GTX 295」と「GeForce GTX 285」
ついに登場したAM3プラットフォームの現状と可能性を把握する Phenom II X4 810/2.6GHz Phenom II X3 720 Black Edition/2.8GHz Text by 宮崎真一 » AMD製CPUが,下位互換を持ったままDDR3環境への移行を開始する。その尖兵となるのは,3コアCPUと,クアッドコアの下位モデルとなるが,これらはゲーマーにとって,意味のある選択肢といえるだろうか。宮崎真一氏が検証する。 別記事でお伝えしているとおり,AMDは「Phenom II」プロセッサのラインナップに,初の「AM3」パッケージ採用モデル,計5製品を追加した。4Gamerでは,AMDの発表に合わせ,同社の日本法人である日本AMDから「Phenom II X4 810/2.6GHz」(以下,X4 810)と「Phenom II X3 720 Black Edition/2.
「AM3時代」開幕。AMD,AM3パッケージのPhenom II X4/X3を発表 ライター:宮崎真一 日本時間2009年2月9日14:01,AMDはPhenom IIシリーズの新製品として,AM3パッケージを採用したモデル, Phenom II X4 910/2.6GHz Phenom II X4 810/2.6GHz Phenom II X4 805/2.5GHz Phenom II X3 720 Black Edition/2.8GHz Phenom II X3 710/2.6GHz 計5製品を追加した。 AM3パッケージのCPUは,Socket AM2と互換性がある。Socket AM2マザーボードのうち,AM3の対応を謳う製品で利用可能だ AM3は,従来のAM2+と互換性が確保されたCPUパッケージで,ピン数はAM2+の940本から2本少ない938本。メモリコントローラはDDR3
■多和田新也のニューアイテム診断室■ 早くも登場! DDR3に対応する 「Socket AM3版Phenom II」 AMDは2月9日、かねてより第1四半期中の投入を予告していた「Socket AM3」版のPhenom IIを発表した。DDR2対応Phenom IIの登場からほぼ1カ月となるが、早くもDDR3版が登場することになった。この製品は、DDR3 SDRAMを利用するAMDのデスクトップ向けプラットフォームが誕生したことも意味する。この環境のパフォーマンスをチェックしてみたい。 ●日本では2製品を投入予定、いずれも1万円台の製品 今回発売されるSocket AM3は、Phenom IIのDDR3 SDRAM対応版という解釈で大きく相違はない。いわゆるDenebコアを採用したPhenom IIでDDR2/DDR3両対応コントローラが内蔵されており、今回の製品は物理面でDDR3対応が果
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