焼酎王国・鹿児島の酒造メーカーが7日、世界初という「ノンアルコール焼酎」を発売した。 製造元は、後を絶たない飲酒運転の根絶をはじめ、焼酎を飲まなかった層にも口にしてもらうことで、一時のブーム後は減少傾向にある焼酎の消費拡大につながればと期待している。 アルコール分0・00%の“芋焼酎”を発売したのは、日置市の小正醸造(小正芳史社長)。芋焼酎を造る際と同じサツマイモ「コガネセンガン」や米麹(こうじ)を使用し、「小鶴ZERO」と名付けた。甘めの口当たりで、芋焼酎独特の芋の香りと後味。温めると、より豊かな香りを楽しめるという。 ノンアルコールビールが注目された2年ほど前から、杜氏ら約10人のメンバーで研究。試行錯誤の末、本来の焼酎製造工程と同じように仕込み、アルコールが発生する発酵の過程は行わずに蒸留する製造方法にたどりついた。 本物に風味を近付けようと100回以上の試作を重ね、どうしても不足す