韓国政府は4日、日本の中学校教科書検定で日韓が領有権を争う竹島(韓国名・独島〈トクト〉)に関する記述が増えたことを受け、竹島に隣接する海上に科学調査施設を造るなどとした対応策をまとめた。同日午後、韓国国会に報告した。 外交通商省など関係6機関が作成した。国土海洋省の報告書によれば、竹島の北北西1キロの海上に、海洋や気象を調べる総合海洋科学基地を建設する。総工費は約430億ウォン(約33億円)で、工期は今月から来年末まで。 基地の建設予定海域は、日韓が自国の領海と主張する場所。すでに存在するヘリポートの補強工事などと異なり、実際に建設に踏み切れば、新たに日本の領有権を侵害する行為という受け止めが出かねない。韓国は2008年に基地建設を決めたが、日韓関係への影響を考慮し、建設を先送りしていた。 一方、竹島問題を統括する韓国国務総理室は、報告書の中で、東日本大震災への支援は継続する「分離対