ドイツ西部オーバーハウゼンの水族館「シー・ライフ」のタコ、パウル君。サッカーのワールドカップ(W杯)で8試合の勝敗結果すべてを的中させ脚光を浴びたが、タコの能力とは--。【小松やしほ、中山裕司、ベルリン小谷守彦】 パウル君は2歳のマダコで、ドイツ戦7試合と決勝を的中。確率は256分の1と高い。米アップル社製の高機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」のアプリケーションソフトにも登場。AFPによると、ソフトを開発したブラジルの企業は「映画か演劇か、ピザかすしか。迷ったらタコに聞いて」と述べる。 すっかり有名になったパウル君だが、ドイツでは当初、イカと報じられたほど、タコは縁遠い。ドイツ最大の大衆紙ビルトは「タコには九つの脳と三つの心臓があり、右の最も上にある腕を好んで使う。吸盤は4万個。青い血液が流れ、生涯独身生活。小さな物の中にも隠れ、墨を吹いて逃げる」と紹介。琉球大学理学部の池田譲教