英ロンドンを流れるテムズ川に住むパーチという魚が、水に微量の抗不安薬が混入しているせいで、捕まえやすくなっているという研究結果が報告された。 これは人間が使用している「オキサゼパム」と呼ばれる、不安や睡眠障害の治療に用いるベンゾジアゼピン系の抗不安薬が河川に流れ、溶けだしているからだ。 これらの薬剤は、魚の食欲を旺盛にし、リスクをかえりみない大胆不敵な一匹狼タイプにしてしまい、群れから離れた魚は他の捕食者に捕獲されやすくなり、河川の生態系を乱す恐れがあると、研究者らは懸念している。
![抗不安薬が河川に流れ込み魚が大胆不敵なロンリーウルフに変貌(スウェーデン研究) : カラパイア](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8ea2a0dd1b851c1756a25821e4a6c9e63ed3ed4d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Flivedoor.blogimg.jp%2Fkarapaia_zaeega%2Fimgs%2F6%2Fb%2F6b62a53b.jpg)
イカの心を探る 知の世界に生きる海の霊長類 (NHKブックス) 作者: 池田譲出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2011/06/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 10人 クリック: 207回この商品を含むブログ (9件) を見る 本書はイカの知性に興味を抱いたイカの研究者の研究物語である.ヒト以外の動物の知性の研究については霊長類やイルカ,それに一部の鳥類のものが有名だが,イカというのは意表を突いている.本書ではそのような研究にいたった経緯や研究の苦労物語を交えて語ってくれている. 本書はまずイカとはいかなる動物かという紹介から始まる.分類学的にはタコやオウムガイと並んで軟体動物の頭足類に属し,大きくコウイカとツツイカに分かれるということになる.これらは全て海産である*1.日本人はコウイカとツツイカを普通「イカ」と呼び区別しないが,英米では一般的な名称としてcuttlef
無脊椎動物の行動は、一般には、脊椎動物と比較して単純で反射的なものと考えられがちです。行動発現・制御の神経機構に関するこれまでの研究も、おもに<刺激に対する反応としての行動>という視点から行われてきました。しかし実際には、無脊椎動物も、ヒトやその他の脊椎動物と同様に、刺激がない状態でも自発的(内発的)に行動を開始します。これまでの無脊椎動物行動の研究が<刺激 - 反応(行動)>というパラダイムの中で行われてきた理由の一つは、実験者にとって刺激をコントロールすることが容易であるためでもあります。自発的な行動開始の脳機構を調べるためには、動物がいつ開始するか分からない自発的な行動を忍耐強く待たなければならず、それは研究効率という観点からは実験者に受け入れがたい状況でした。しかし、自発的行動の脳機構に関しては、<刺激 - 反応(行動)>というパラダイムには存在しない興味深い問題が存在します。すな
「脳の回路図」を作る:全シナプスの「地図」を作成 2008年1月28日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Alexis Madrigal 数百万のニューロンがつながり合う脳の回路図を作成する『ATLUM』装置。ネズミの脳を、りんごの皮むき器のように剥いてごく薄い切片にしていく。 ハーバード大学の研究者らが、脳の組織を高解像度の神経地図に自動変換する新しい装置を利用して、脳の回路図を作るという壮大な計画に着手している。 研究者らは、脳の中にあるすべてのシナプスの地図を作成することによって、「コネクトーム」(connectome)を作り出したいと考えている。コネクトームは、『fMRI』のような現在の最先端を行く脳内測定装置をはるかにしのぐほど、詳細なレベルで脳の活動を明らかにする回路図となるだろう。 「思ってもみなかったものを見ることになるだろう。これまでほとんど手
神経細胞を仮想環境に接続――「意識」は生まれるか 2007年9月28日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (1) Brandon Keim 2007年09月28日 神経細胞を培養するための多電極アレイ Credit:ジョージア工科大学神経工学研究室(4枚とも) 哲学者のルネ・デカルトが「われ思う、ゆえにわれあり」と言ったとき、おそらく、ネズミの神経細胞群が培養皿で切手サイズにまで育てられ、コンピューターに接続されるといった事態は想像していなかっただろう。 長年にわたり、科学者たちは、研究室で培養された脳細胞の発火パターンを観察することで、脳の発達についての研究を進めてきた。 しかし最近まで、培養皿の脳細胞は、情報を受け取ることができなかった。実際の灰白質とは異なり、信号を送ることしかできなかったのだ。 ジョージア工科大学の科学者チームは、より本物の脳に近い活動をする神経
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日本ロボット学会誌 Vol. 23 No. 1, pp.51∼62, 2005 51 学術・技術論文 ロボットの心の作り方 —受動意識仮説に基づく基本概念の提案— 前 野 隆 司∗ How to Make a Conscious Robot —Fundamental Idea based on Passive Consciousness Model— Takashi Maeno∗ A fundamental idea for constructing a conscious robot is presented. First, hypotheses of the human mind are presented. The following ideas are shown: (1) The unconscious system is a recurrent network sys
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