いつものように10時に起きたら家に誰もいなかったので、「ああ、今日は月曜日だったな」と油断して大音量でAVを流していたら(生活の一部にミニマリズムを組み込もうと画策している僕は、大量に保存してあるAVの厳選作業に励んでいる)、昼過ぎに親父が帰ってきたのでビビった。 「えっ、仕事は?」非日常的展開に戸惑いながら問いかけると、「成人の日だろうが」呆れたように親父が答える。本屋に行っていたらしい。 「あ、ああ、そうか…」なんともいえない面持ちで返すと、どうしてこんなに繊細な子供を作れたのか未だに全く理解ができないほど無神経な親父は、楽しそうに自分の成人式の思い出を語り出した。 しつこく成人式の感想を聞かれて僕がブチギレながら答えたの忘れたのかよ… 僕が成人式に行かなかった理由は単純。行ってもつまらないと思ったからだ。 参加していない上に、興味がなくて調べてもいないということで、式の内容を全く知ら