例えばの話だ。地震直後の市役所の災害対策本部は大混乱、マスコミ、地区・住民などから電話がひっきりなし。そんな中、一本の電話が掛かってくる。 こちらはNPO法人×××災害対策センターです。災害救援物資としてブルーシート○千枚が供給できます。いかがでしょうか。 次から次へと自治会やら住民からブルーシートの要請が集まってくるので、とても備蓄だけでは足りない。この申し出はありがたいと感謝の言葉を述べながら依頼をする。半日後、ブルーシートを山ほど積んだトラックが役所に入ってくる。フロントに災害救援物資運搬車と大きな表示。心強い。 その後も様々な自治体や企業から飲料水や土嚢などの救援物資が次から次へと届く。感謝、感謝だ。 数日後、×××災害対策センターから請求書が届く。ブルーシート○千枚××万円。担当者、目が点になる。「供給って、有料なの・・・NPO法人なのに」 火事場泥棒という言葉がある。大混乱の中