たとえば「バカチョン」という表現の差別性を指摘されると、いや、「チョン」は差別語じゃない、なぜなら本来こういう意味で・・・とか言い出す人が必ず出てくる。 とりあえず再録 文化文政期の十返舎一九『東海道中膝栗毛』でも「バカでもチョンでも」と書かれていて、ここで言うチョンとは繰り返し記号「ゝ」のことで、文字にもなれない文字として「半人前」という意味で使われていた。バカチョンという略は戦後にカメラの呼び名で広まった。(続 — 杉村喜光:知泉(三省堂辞典発売中 (@tisensugimura) October 11, 2019 本来は民族を揶揄する言葉では無かったが、70年代後半に差別を非難する論者が「バカチョンは差別用語だ」と騒ぎ始め、それにマスコミも乗ってしまったという経緯がある。 実際には差別用語では無いが、それで嫌な思いをする人もいるので、あまり使わない方がよい言葉となっている。(続 —