31日、エクスメディアは東京地方裁判所に自己破産申請を行った。負債は11億円としている。今後の処理については専任の弁護士があたっているが、管財人はまだ決定していない。 エクスメディアは「超図解」シリーズなどが主力商品である出版社だ。同シリーズは、フルカラーのPC入門書の草分け的な存在だったが、IT系書籍や雑誌の市場が冷え込むなか、今回の自己破産申請に至ったことになる。 同シリーズはフルカラーでありながら低価格で初心者にもみやすい画面構成重視のレイアウトが特徴だ。コストがかかる4色印刷でありながら1,000円前後という低価格は、大量印刷によって可能だが、本でPCの操作を勉強しようという層が着実に減るなか、ビジネスとしてのリスクが無視できなくなってきたものと思われる。 自己破産に至る前に、海外文学や翻訳出版の老舗である三笠書房を引き受け先とする同社の再建計画があったが、現エクスメディア経営陣の