NTTデータグループは技術強化や次世代ビジネスの創出に向けて年間320億円規模の戦略投資を進めている。SIer(システムインテグレーター)の技術投資といえばクラウドサービスの開発や開発環境の整備などがあるが、それだけではない。先進的なシステム開発のPoC(概念実証)を顧客と共に進めることを指す場合もある。NTTデータGはグローバルで顧客とのPoCを積極的に実施している。 どうやって注力すべき技術領域を特定し、次世代ビジネスにつなげようとしているのか。2022年から採用している技術開発のプロセスはこうだ。 全体で4つのフェーズに分けて技術を検証し、実ビジネスに適用していく。同社ではこのプロセスを「ファンネル(漏斗)」と呼ぶ。ファンネルの中には「ゲート」と呼ぶ審査工程があり、ゲートを通過すると先のフェーズに進める。 フェーズ1は注力すべき技術を特定する。調査会社のリポートや論文、投資されるスタ