ことしの国内の出版物の販売額は、書籍が7300億円、雑誌が7200億円と推定され、41年ぶりに雑誌が書籍を下回る見通しとなりました。 このうち、書籍は7300億円で、文学賞関連のベストセラーが多かったことなどから、およそ1.6%の減少にとどまったのに対し、雑誌は販売部数の減少もあって、およそ7.7%落ち込んで7200億円と、昭和50年以来41年ぶりに雑誌の販売額が書籍を下回る見通しとなりました。 出版科学研究所によりますと、携帯ゲーム機やスマートフォンの普及のほか、電子雑誌の読み放題サービスの普及が雑誌の販売の減少につながっていると考えられるということです。 こうした状況を受けて、日本雑誌協会に加盟する出版各社は、初めての試みとして、年末年始におよそ170点、840万部に及ぶ雑誌の最新号や新刊の書籍を発行することになり、新たな正月商戦を展開することを目指しています。