ノーベル賞作家、 アルベール・カミュの代表作、 確か学生の頃に課題か何かで購入したもの、 書棚を漁っていると出てきたので、 ふと手に取るとそのまま最後まで読んでしまった。 テーマはとても多様な解釈ができる。 私の解釈では、 「アナキストの視点から社会における不条理と同調圧力の滑稽さを浮き彫りにする」 というところか。 アナキストと言っても、 いわゆる「無政府主義者」ではなく、 心の拠り所を持たない「無神論者」に近いか。 それが表題の所以だと感じる。 以下あらすじ、 世界に無頓着、 というよりは社会に無頓着というべきか。 亡くなった母の葬儀を淡々と済ませ、 涙一つ流さない。 悲しみにくれるでもなく、 翌日には恋人と喜劇映画を見て、 情事に耽る。 だけれども自然に安らぎを感じたり、 自らの理をもっている。 それが社会の常識とは一線を画しているだけ、 そんな無味無臭な主人公の男、 その視点で語ら