少女が喧嘩に強い理由。それは男の子が叩かれたり叩いたりして毎日を過ごしている一方で、少女はめったに叩かれることがないため(そして男の子は女の子に手加減をするため)、喧嘩のルールも手加減も知ることができないし、美学というものを身につけることもできないことにある。女の子にとってルールもなにもない無法地帯であるから、体格差がそれほどないこともあり、無茶苦茶をやって勝ってしまうのだ。(これは兄弟のいるライオンの子供がどれぐらい噛めば痛がるのか、どれぐらいならじゃれあいで済むのかを兄弟での喧嘩で学べるのに対し、人間に育てられたような孤独なライオンの子供が喧嘩をすることがないためいつまでも手加減を知らず、喧嘩のルールも学べないのに似ている。)これを女性と男性の性分の違いとして解決することはとても単純でわかりやすいかもしれないが、そうとも言い切れないのは、そんなものを身に着ける経験を女の子はもともとする