映画『Glad Rags to Riches』(1933年)の一場面 子役時代のシャーリー・テンプル(右)とエレノア・ルーズヴェルト大統領夫人(1938年)。アメリカ国立公文書記録管理局提供。写真は夫人にシャーリーが贈ったサイン入りのブロマイドで、実物は現在ルーズヴェルト大統領記念館に展示。 映画『テンプルちゃんの小公女』(1939年)の一場面 テンプル家は厳密にはペンシルバニア・ドイツ人が混ざった家系でありながら、ワスプに数えられた。一族はキリスト教の宗派の長老派清教徒で、代々医者か弁護士か銀行員を職業としてきた。清教徒には伝統的に実業を重んじ、演劇や映画を軽視する傾向があるため、シャーリーが少女スターになった時、一族の反応には複雑なものがあったと伝えられる。 父方の祖父は医師、父ジョージは銀行員(後に実業家)で、娘が生まれたとき当時の大手銀行30社のひとつカリフォルニア銀行のサンタモニ