米ミネソタ州セントポールで、エチオピアの最大民族オロモの有名歌手殺害を悼んで集まったオロモ系の人々=6月30日(ゲッティ=共同) アフリカ東部の多民族国家エチオピアで6月29日に最大民族オロモの有名歌手が殺害される事件があり、30日以降、オロモ人が多く住む南西部オロミア州や首都アディスアベバで事件に抗議するデモが激化、他民族や治安部隊と衝突した。ロイター通信は1日、オロミア州だけで50人以上が死亡したと報じた。 歌手は長年抑圧されてきたオロモ人の権利擁護を歌のメッセージに込め、人気があった。殺害の犯人は不明だが、政治的動機があったとみられている。