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ブックマーク / note.com/wakari_te (10)

  • キャンセルカルチャーの本質は事実の歪曲と情報操作|小山(狂)

    東大震災の折「朝鮮人が井戸に毒を」という流言飛語が流れ数千人の在日コリアンが虐殺される事件があった。いわゆる関東大震災朝鮮人虐殺事件だ。 集団狂気と差別意識と事実誤認が化学反応を起こした結果生じた悲劇だが、人類は未だこの手の愚行から自由になってはいないように思う。 ー 先日「オープンレター騒動」を時系列順に整理して改めて気付いたことなのだが、キャンセルカルチャーという代物は震災時の朝鮮人虐殺とよく似た構造を持っているように思う。流言飛語に扇動された衆愚によるリンチという側面を多分に持っているからだ。 この記事を公開した後、読者から「当にこんな些細なことが切っ掛けなのか」という驚きの声を数多く頂いた。「Twitterの鍵垢で悪口を言っていた」という下らない問題がここまでの大事に発展したことに多くの人々が衝撃を受けた様子だったのだ。 その気持ちはよくわかる。「オープンレター 女性差別的な文

    キャンセルカルチャーの本質は事実の歪曲と情報操作|小山(狂)
    rag_en
    rag_en 2022/01/29
    “事実の歪曲”というよりも、最近の「Social Justice」界隈は恐らく「ミーム戦」を仕掛けてきてるんですよ。「ある事実」に対する「ミーム」を、(「価値観の自由競争(市場)」を通さず)無理矢理に改変しようとしてる。
  • オープンレター騒動を簡単にまとめてみた|小山(狂)

    あまりにも色々ありすぎて何が起こってるのか追えなくなってる方も多いと思いますので、発端から現在に至るまでの簡単な流れをまとめました。 可能な限り事実関係にフォーカスを当て、筆者の個人的な意見は交えないよう注意しています。 「オープンレター」が公開されるまで歴史学者である呉座勇一氏がTwitterの鍵垢で英文学者の北村紗衣氏の悪口を言っていたことが全ての発端です。ちなみに「実際どのような悪口が言われていたか」の詳細はそれを記したWEB上の記録が次々に削除されているため現在確認がたいへん難しくなっています。 2021年3月17日ごろ、呉座勇一氏の鍵垢の発言が何者かによって北村紗衣氏にリークされました。北村紗衣氏はスクリーンショットを使って呉座勇一氏の鍵垢の発言を全体公開します。 呉座勇一氏に批判が集まり、一種の「炎上」のような状態になります。 「炎上」から間もない2021年3月20日、呉座勇一

    オープンレター騒動を簡単にまとめてみた|小山(狂)
  • 「加害者」として扱われる男性被害者たち|小山(狂)

    マガジンでは定期的に話題になるテーマだが、しかしこれは重大な話なので繰り返しになるがもう一度言おう。そして胸に刻んで欲しい。女は弱者を愛さない。 女が強者を愛することは周知の事実だろう。権力者、資産家、凶悪犯罪者ーーーー、そのような人々ならば、女は愛する。彼らの強さを、もっと言ってしまえば暴力性を、女は愛するからだ。女は強者を愛する。 しかし「女は弱者を愛さない」という話を、「ただ単に愛さないだけ」と捉えてもらっては困る。例えば路傍の石ころや、遠い国で行われる選挙のように、単に無関心になるだけと勘違いしてもらっては困る。 そうではない。そういうことではない。「女は弱者を愛さない」というのは、そのような現象を指すのではない。 女は弱者を愛さない。愛さないだけではなく、女は弱者を憎悪する。そして冷酷に、無慈悲に、排除しようと試みる。 これは何も妄想ではない。先日話題になったこの記事などは好例

    「加害者」として扱われる男性被害者たち|小山(狂)
  • 反フェミニズムの論点|小山(狂)

    フェミニズム(アンチフェミニズム)的言論の盛り上がりが無視できない規模になってきた。少なくない人々がそう感じているようだ。 そこで稿では、この分野にあまり詳しくない初学者に向け、反フェミニズムとはどのような諸言論によって構成されているのか、可能な限り客観的な視点でまとめてみたいと思う。 筆者の個人的な意見はここでは述べない。あくまで「反フェミニズム」を構成する諸言論の思想地図を作成することが目的である。 それでは始めよう。 ①平等主義からのフェミニズム批判反フェミニズム論壇において現在(2021年4月)活発に議論されているテーマのひとつが、社会的不平等の文脈に基づく異議申し立てだろう。 これらの主張はふたつに大別できるように思う。男性差別に対する異議申し立てと、告発権力の格差に対する異議申し立てだ。 「マスキュリズム」もしくは「弱者男性論」マスキュリズム/弱者男性論とは、男性差別に対す

    反フェミニズムの論点|小山(狂)
  • 「キモチワルイ」 シン・エヴァンゲリオン感想・考察|小山(狂)

    一応断っておきますが、ネタバレ全開です。 「庵野の回復ストーリー」としてのシンエヴァシン・エヴァンゲリオンとは一言で表すとどういう話だったのか。 「シン・エヴァンゲリオン」とは、ニアサードインパクト(エヴァQ)を起こしてうつ病になったシンジ(庵野)が、周りの人々に支えられて回復し、ゲンドウ率いるネルフ(旧エヴァ)と対決するお話である。 つまり、極めて個人的な庵野秀明自身の「回復の物語」が紡がれている。旧エヴァにあったような普遍的なテーマはどこにもない。ひたすらに、庵野秀明個人がみんなに支えられてうつ病から回復し、エヴァの完結編を創ってエヴァの呪縛から逃れられるようになった。それだけの話が延々と展開されている。 極言すれば、作には「エヴァンゲリオン」のキャラクターはほとんど登場しないとも言える。エヴァのキャラクターの口を借りて、庵野秀明が自分の話をつらつらと語っている。そういう作品だ。 エ

    「キモチワルイ」 シン・エヴァンゲリオン感想・考察|小山(狂)
  • なぜ社会学はここまで嫌われるのか|小山(狂)

    社会学という学問分野は、どこかおかしいんじゃないか? そんな声が少しずつ高まりつつある。 例えばGoogleで「社会学」と検索すると、サジェストワードに出てくるのは「胡散臭い」「学問ではない」などの辛辣なワードだ。 同じ社会科学である「政治学」「経済学」で検索してもこんな辛辣なワードは出てこないし、「哲学」「歴史学」などの人文科学のワードでもこのようなサジェスチョンはなされない。 どうやら人文科学、社会科学の中で、「社会学」は断トツで胡散くさいものと見做されているようだ。少なくともインターネット上では明らかにそのように扱われている。 このような風潮を社会学の関係者は重々承知しているようで、つい先日も悲鳴のような社会学徒のツイートが話題になっていた。 社会学に対するTwitterでの論調を見ていると、かなりつらい。研究できるような精神状態ではない。 — Naoki Maejima (@nao

    なぜ社会学はここまで嫌われるのか|小山(狂)
  • なぜ性犯罪者はフェミニストになりたがるのか|小山(狂)

    ある一人ひとりの前科者が、残念ながら再び罪を重ねてしまった。 「ヒステリックブルー」元ギタリスト、強制わいせつ致傷容疑で逮捕 埼玉県警 埼玉県警朝霞署は23日、1990年代後半~2000年代初頭に活躍した人気ロックバンド「ヒステリックブルー」(解散)の元ギタリストで甲府市の自営業、二階堂直樹容疑者(41)を強制わいせつ致傷容疑で逮捕した。 逮捕容疑は7月6日午前2時15分ごろ、埼玉県朝霞市の路上で、わいせつな行為をしようとして帰宅途中の20代女性の口を後ろから塞いで押し倒し、右腕に軽傷を負わせたとしている。女性が大声を上げたため逃走した。 元「ヒスブル」のナオキ氏は、とある事情でWEBの片隅では有名だった人物だ。それは男性フェミニストとしての活躍と、前歴の暴露による失墜というドラマチックな物語に因る。 強者である「余裕」ゆえにフェミニズムに寄り添うのではなく大切なのは「社会的弱者への想像力

    なぜ性犯罪者はフェミニストになりたがるのか|小山(狂)
  • 潰瘍性大腸炎の再燃期ってどんな感じ?という話|小山(狂)

    「チンポを見せろ安倍晋三」でおなじみの安倍総理が、持病の潰瘍性大腸炎の症状悪化により辞任するとの報道がありました。そこで稿では同じ持病を持つ立場から 潰瘍性大腸炎ってどんな病気なの? というお話を軽く書かせて頂こうと思います。 (あくまで筆者の個人的な体験であり、潰瘍性大腸炎全般に関する専門的な知見ではないことに留意してください) 潰瘍性大腸炎とは?大腸に潰瘍やびらんができて、腹がクソ痛くなり、ケツから血がドバドバ出て便器が真っ赤に染まる病気です。基的に根治しない病気で、いったん発症したら長年付き合っていく必要があります。原因も治療方法もよくわかってないので国の指定難病ということになってます。 この病気のミソは、多くが寛解と再燃を繰り返すところです。 寛解しているときは、普通の人と何も変わりません。お腹も痛くならないし、便も正常です。べ物もなんでもべられます。お酒も飲めます。ハード

    潰瘍性大腸炎の再燃期ってどんな感じ?という話|小山(狂)
  • 男性の人格においてモテ・非モテを分けるのは暴力性なのか? 【対談 rei × わかり手】|小山(狂)

    非モテ男性が非モテたる最大の所以はなんだろうか?不細工だから?貧乏だから?そして、こういった議論の際に必ず叫ばれるのは「お前がモテないのは容姿でも所得でもなく人格が悪いだけだ!」という指摘である。それが正しいか間違ってるかは別として、人格がモテに対して大きな影響を与えていること自体は事実だと思う。 しかし、具体的にはどのような人格がモテるのだろうか? (中略) 結論から言えば男性の人格においてモテ・非モテを別けるのは「暴力性」である。 (引用:「お前が非モテなのは顔でも金のせいでもなく人格のせい!」←では逆にモテる人格とは?) このnoteは、twitter論壇を騒がせた

    男性の人格においてモテ・非モテを分けるのは暴力性なのか? 【対談 rei × わかり手】|小山(狂)
  • MeTooが居場所を破壊する 「べてるの家」の炎上について|小山(狂)

    これでもう「居場所」は消える。 そう思わせられる出来事が現在進行中だ。 「当事者研究」で有名な精神障害者の地域コミュニティ「べてるの家」が炎上している。 発端になったのは5月26日に公開されたこちらのnoteだ。 「べてるの家」をご存知でしょうか このnote記事記事によると、告発者のpirosmanihanaco氏は2015年ごろからヘルパーとして「べてるの家」の関連施設である「べてぶくろ」を手伝うようになっていたらしい。住み込みで働く最中、「べてぶくろ」の関係者であるA氏からキスをされる、性行為を持ちかけられるなどのセクシャルハラスメントを受けたらしい。 そのことについて「べてぶくろ」のスタッフR氏に相談したが、告発者の望む対応は得られず、より上位の責任者に相談してもそれは変わらなかったらしい。 そのような事件が(氏の主張によれば)2015年にあり、そこから5年経って、その経緯について

    MeTooが居場所を破壊する 「べてるの家」の炎上について|小山(狂)
    rag_en
    rag_en 2020/07/09
    割と早い時期から述べてきたつもりだけど、#MeTooはただの私刑装置でしかないので。
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