【ホッと一息@北海道】 北海道新幹線の開業まで3年を切った。4月には、とりあえずの終着となる新函館駅(仮称)と函館駅を結ぶ在来線の電化工事起工式が開かれるなど、着々と環境整備が進められている一方で、新駅の正式名称はいまだ決まっておらず、秒読み段階にはほど遠い。工事の槌音が響く新駅付近を訪ねると、ここがターミナルになるとは想像もできない殺風景な風景が広がっていた。(札幌支局 藤井克郎) 函館市に隣接する七飯町のJR七飯駅近くで4月20日、JR北海道が主催して「函館線五稜郭・渡島(おしま)大野間電化工事起工式」が開かれた。渡島大野駅は、平成27年度末に北海道新幹線が開業すると、その終着となる新函館駅(仮称)に生まれ変わる。五稜郭駅までの14・5キロを電化させることで、函館駅から新駅までアクセス電車を運行して新幹線利用客の利便性を高めることができる。 函館市長らと鍬入れ式に臨んだJR北海道の小池