1.華やかさの裏に利権疑惑 “夢と魔法と冒険の国”東京ディズニーランド(TDL)は、この4月15日に開園17周年を迎えた。この間の入場者は約2億5000万人で、これは日本の総人口の2倍にあたる。不景気にもかかわらず年間1600万人以上の入場者を集めているのだから、TDLの人気のすごさがわかるであろう。 しかし、「すごいな」とばかりは言っておれない。1986年12月6日付けの朝日新聞が書いたように、ディズニーランドは、つねに、「華やかさとは裏はらに、土地と政治が絡んだ“疑惑”が取りざたされて」きたのである。また、TDL関連用地の転売でボロ儲けを得ていた三井不動産がTDL建設に否定的な姿勢を示したことに激怒し、同社の許認可事務をすべてストップした川上紀一県知事(当時)が、“ニセ念書事件”で辞任に追い込まれたこともある。「もし、現在の沼田武県知事が当時の知事であったならば、ディズニーランド計画は