三重交通(津市)が松阪市-熊野市の約135キロで運行する路線バス「松阪熊野線」が、来年3月末で廃止されることが分かった。同社によると路線バスとしては本州で2番目に長い距離。大紀町以南の乗客がごく少数にとどまっているためで、利用が多い松阪市-大台町は増便を検討している。
三重交通(津市)が松阪市-熊野市の約135キロで運行する路線バス「松阪熊野線」が、来年3月末で廃止されることが分かった。同社によると路線バスとしては本州で2番目に長い距離。大紀町以南の乗客がごく少数にとどまっているためで、利用が多い松阪市-大台町は増便を検討している。
リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が原因とみられる共同水源の水位低下が岐阜県瑞浪市で確認されたことで、26日に投開票される静岡県知事選の候補者たちの主張に変化が出てきた。リニア静岡工区の着手に対して、厳しい言葉や慎重な物言いが目立つようになっている。 知事選には新人6人が立候補している。政党の公認や推薦を受ける3人の中ではただ一人、もともと着工に「反対」しているのが共産公認の党県委員長森大介氏(55)。水位低下問題が発覚した直後の16日、静岡市であった演説でいち早く問題に言及し「リニア工事は岐阜だけでなく各地で地下水脈を破壊する」と批判した。 17日には大井川流域に入り、掛川市では「水道水の9割が大井川の水。岐阜のニュースは決して人ごととは思えない」と主張。20日は島田市で、「リニアの工事が進めば進むほどトラブルは避けられない」と指摘した。演説後には、「『岐阜のようになっては困る』という声
JR東海の特急「ひだ」や「南紀」として活躍し、昨年夏に最新車両に置き換えられて引退した気動車「キハ85系」の車両が、京都丹後鉄道(京都府宮津市)に引き継がれ、「第2の人生」を快走している。外観、内装ともJR時代の姿をとどめ、この車両目当ての乗客も増えているという。
小浜-京都ルートでの北陸新幹線早期全線開業に向けて結束を確認する杉本知事(中央)や松崎市長(右)ら=8日、県庁で 北陸新幹線の未着工区間(敦賀-新大阪)を巡り、福井県や県議会は、決定済みの「小浜-京都ルート」から「米原ルート」への再考を求める動きに警戒感を強めている。沿線府県に小浜・京都ルートでの延伸を一致して進めていくことを確認し、けん制している。敦賀以西ルートの決定から7年が経過しており、「小浜-京都ルートの理解者を増やす必要がある」との声も聞かれる。 3月16日に北陸新幹線金沢-敦賀間が開業してから、石川県内では「米原ルートの再考が必要」という一部の石川県議や首長の声が度々報道されている。杉本達治知事は4月26日の定例会見で「石川県の馳浩知事は『小浜-京都ルートで全線開業に向けて沿線自治体で力を合わせていこう』と言っている。富山県の新田八朗知事も同様の意見。滋賀県の三日月大造知事にも
水位が低下し続けている井戸。水面より50センチほど高い黒く変色した部分まで水で満たされていたという=14日午後、岐阜県瑞浪市大湫町で(吉本章紀撮影) 岐阜県瑞浪市北部にある大湫(おおくて)町で、リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が原因とみられる井戸やため池の水位低下が2月から相次いでいることが分かった。JR東海は13、14日、それぞれ地元住民と瑞浪市幹部に状況を説明。代替水源を確保するなど対策案を説明した。水位の状況を見ながら、今後も工事は続けるという。 JRや地元関係者によると、JRが大湫町の32カ所を調査したところ、計43世帯に水を供給している共同水源3カ所と、個人宅の井戸9カ所、ため池2カ所の計14カ所で水位が低下。2月下旬、JRが設置している観測井戸で水が減り始めた。その後の調査で共同水源や井戸でも水位の低下が判明し、共同水源1カ...
食材にこだわったカフェ「自然派古民家 宮田町カフェ」が今春、彦根市宮田町にオープンした。列車の運転士だったオーナーの曽根正幸さん(56)が地元に戻った後、空き家になっていた実家を改装してイベントを開けるスペースも設けた。「日頃の疲れを癒やしに来てもらい、地域に親しまれる場所になれば」と話す。
滋賀県甲賀市信楽町で1991年、信楽高原鉄道(SKR)とJR西日本の列車が正面衝突し、42人が死亡した事故から33年となった14日、現場近くの慰霊碑前で、犠牲者の追悼法要が営まれた。 遺族1人を含め、両社の関係者など約20人が参列。黙とうした後、遺族に続き、両社の社長や三日月大造知事らが碑に献花した。読経の声が響く中、事故の発生時刻午前10時35分ごろには、SKRの列車が汽笛を鳴らして現場を通過した。 SKRの正木仙治郎社長は「いつまでも事故のことを胸に刻み、お客さまから信頼してご利用いただける鉄道を築きあげることが私たちに課せられた重要な責務である」との追悼文を読み上げた。JR西の長谷川一...
公共交通の利用を促そうと、四日市市富田の三岐鉄道は、広報イベントで社員らが着る法被を12年ぶりにリニューアルした。 コロナ禍が明けてイベントが増えるため、昨年11月ごろから企画した。従来は黄色の無地に社名とロゴを印刷したシンプルな法被だったが、同市九の城町の「ウノモリ染工」が、青空の下で電車が走るデザインを提案。背中には黄色とオレンジの三岐カラーの電車が田園風景を走り抜けるイラストを描いた。
北陸新幹線が3月に金沢から敦賀まで延伸し、石川県内の全線開業が実現して最初のゴールデンウイーク(GW)。延伸区間の南加賀地域では、新幹線による首都圏などからの観光客増加が期待されるが、実際はマイカー利用者も多く、観光関係者からは全線開業の効果が見えづらいとの声が上がっている。 (小川祥、山脇彩佳) GW後半の4日、多くの観光客でにぎわった石川県加賀市の山中温泉街。富山県高岡市の公務員荒木拓真さん(23)はマイカーで訪れ、温泉街の雰囲気を楽しんでいた。「(新幹線は)旅行で使うには乗り換えなど不便なイメージがある」。新高岡駅から最寄りの加賀温泉駅まで直通で行けるが、温泉地が駅から離れているため、新幹線を使わなかったという。 首都圏の客少なく、近隣中心 加賀市の山代、山中、片山津の3温泉では、4月26日が期限だった観光需要の喚起策「北陸応援割」で全国から多くの宿泊客が訪れた。3温泉地でつくる加賀
増結して4両編成で走るハピラインの車両。手前2両はJRの旧デザインで、奥2両はハピラインのデザインとなっている=坂井市のハピラインふくい丸岡駅で 北陸新幹線県内開業に伴い、JR北陸線の運行を引き継いだ並行在来線のハピラインふくいは、福井-敦賀間で想定以上に利用されている。通勤・通学客の生活の足としてだけでなく、旅行客らが県内移動する際に新幹線の代替手段として使っているとみられている。通常は2両1編成のコンパクトな車両運用で、土日や平日夕方に混雑が発生する場合もあるため、臨時列車の運行や増結などで需要に応えている。 (水野志保) 開業してから1カ月半。ハピラインの福井駅では平日夕方、帰宅する通勤・通学客の姿だけでなく、大きなスーツケースを持った旅行客の姿もみられる。小川俊昭社長は「想定していたよりも、福井-敦賀間でハピラインを利用する人が多い。運賃と時間のバランスを見て選んでもらっているので
知事、夏までに負担明示 北陸鉄道の石川、浅野川の両線を巡り、自治体が鉄道施設の維持管理費を一部負担する「みなし型」の上下分離方式で事業再構築を目指す沿線3市1町の首長が2日、馳浩知事に対し、支援を求めた。馳知事はこの方式の導入に賛同し、北鉄の意見も踏まえた上で、夏ごろ開く協議会までに県の費用負担を明らかにする考えを示した。 (田嶋豊) 村山卓金沢市長、田村敏和白山市長、粟貴章野々市市長、川口克則内灘町長が訪問。年間延べ250万人以上が利用する北鉄の存続に向け、村山市長は「より便利で使いやすい公共交通に生まれ変わらせる形で新たなスタートをしたい」と強調。国が拡充した支援制度を活用する考えで「いち早い活用が他の自治体のモデルにもなっていく」との考えを示した。
北陸新幹線の延伸開業から1カ月たち、関西、中京圏から北陸方面への移動には敦賀駅での乗り換えが必須となった。延伸後初の大型連休となるゴールデンウイーク(GW)を迎えた。GW前半は、乗り換えで多くの観光客が駅を利用していたが、ベビーカーや車いすでの乗り換え時間に対する不安や、中京圏からの特急「しらさぎ」で北陸へ向かう際の不満が聞かれるなど、課題があらわになった。 (林侑太郎) GW初日の4月27日、記者が名古屋駅から「しらさぎ」に乗り、敦賀駅で新幹線「つるぎ」に乗り換えて福井駅へ向かった。午前9時20分ごろ、敦賀駅に近づくと、車掌が乗り換え方法をアナウンス。駅には10人以上のJR西日本社員が追加で配置され、誘導に当たった。到着した1階から3階の新幹線ホームまで、高低差約30メートルの移動には5分ほどかかった。 この日は「しらさぎ」、関西圏からの「サンダーバード」の両特急ともに満席はなかった。敦
「もっと多いと思っていた」の声も 福井県内の北陸新幹線各駅から観光地への移動手段「2次交通」について、新幹線開業月となった3月はレンタカー、地域鉄道、路線バス、タクシーのいずれも順調な利用があった。ただ交通機関の種類別に濃淡があり、タクシー業者からは「もっと多いと思っていた」との声も。春の大型連休中に来県者がどういう移動手段を選ぶのか、動向が注視されている。 (玉田能成) 県レンタカー協会によると、加盟している約30社の3月の稼働率は、新幹線駅周辺を中心に前年同月比2~3割増えた。中川伸一朗会長は「県内で貸した車の2割程度は県外の店舗で返却される。もっと県内を周遊してもらう仕組みも重要」と課題も挙げる。 地域鉄道はどうか。福井鉄道は3月後半の普通・フリー切符利用者が3万4千人となり、コロナ禍前の2019年同月比13%増えた。えちぜん鉄道も8万3千人で28%増加。特にえち鉄は、県立恐竜博物館
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