徳島駅の駅弁が販売不振で姿を消し、駅弁を取り扱う駅が県内にない状態が続いている。駅弁の愛好家によると、全国で駅弁がない都道府県は徳島と沖縄の2県だけ。郷土色豊かで、旅のお供とも言える駅弁がない状況は、観光面でマイナス材料となりそうだ。 徳島駅の売店キヨスクでは、徳島名産の地鶏、阿波尾鶏の入った幕の内タイプの「阿波地鶏弁当」をはじめ、「徳島牛弁当」「徳島食べくらべ」の3種類の駅弁を販売していたが、2016年8月に取り扱いを終了した。 調理していた徳島市の業者が撤退したためで、業者は「徳島は鉄道に乗る人が少なく、一日に3個くらいしか売れなかった。徳島を代表して駅弁を作っているという思いから、10年以上頑張ってきたが、持ちこたえられなかった」と説明する。 県内では、約5年前に貞光駅の阿波尾鶏を使った駅弁が販売を終了。かつては阿波池田駅でもアユのすしなどが販売されていたが、近年は徳島駅だけだった。
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