【北京=中川孝之、広州=角谷志保美】米司法省は中国通信機器大手「華為技術」(ファーウェイ)最高財務責任者(CFO)の孟晩舟(モンワンジョウ)被告らを起訴し、米ハイテク技術の窃取などファーウェイの「違法行為」を明らかにした。国際社会でファーウェイの風当たりが強まることは避けられず、孟氏を擁護する中国政府にも打撃となりそうだ。 「ファーウェイはイランで、米国の(対イラン取引を禁じた)制裁を厳密に守っている」 起訴状によれば、孟被告は2013年8月、取引先の金融機関幹部に中国語の資料を示して熱弁をふるい、イランの関連会社・スカイコム社は「ただの取引相手」で特別な権益はないと主張した。だが、こうした説明は「全てウソ」で、実際にはスカイコム社を通じ、米国が制裁対象とするイランとの取引を続けていたと米司法省は断定した。 米携帯電話大手・TモバイルUSから、携帯端末の品質試験で使用する技術を盗んだとされ
