とりわけ深刻なのは、自転車乗車中の死亡・重傷事故のうち約4分の3で自転車側にも法令違反があるという事実です。信号無視、一時不停止、通行区分違反といった基本的なルール違反が重大事故に直結しているのです。 従来の取り締まり体制の限界 これまで自転車の交通違反で検挙された場合、処理はすべて「赤切符」(刑事手続き)で行われていました。しかし赤切符による処理は、取り締まり時の書類作成や取調べのための出頭など、自動車の青切符と比較して時間的・手続き的な負担が極めて大きいものでした。さらに、検察に送致されても不起訴とされるケースが多く、違反者に対する実効性のある責任追及ができないという根本的な問題が指摘されていました。 こうした状況を改善するため、2024年(令和6年)5月に改正道路交通法が成立し、自転車への交通反則通告制度の適用が決定しました。そして2年間の準備期間を経て、2026年4月1日に施行の日

