■8年半ぶり「原発ゼロ」 北海道電力の泊原発3号機が5日深夜、定期検査のため運転を停止する。全3基のうち1、2号機も定検で止まったままで、道内で運転する原発は2003年秋以来、約8年半ぶりにゼロになる。 ■2号機冷却水漏れ以来 産炭地を抱えた北電は、かつて国内炭を使う火力や水力が発電の中心だった。相次ぐ道内炭鉱の閉山などを経て、泊原発の建設に着手。1号機は1989年6月に運転を始めた。 北電によると、1号機しかなかった時は1度だけ定検で道内の原発がゼロになった。2号機が91年4月に運転を始めてからは交互に定検をしてきた。 ただ、2号機で2003年秋に再生熱交換器の配管溶接部から1次冷却水が漏れる事故が発生。同型の1号機も点検のため止め、11月1日まで約20日間ゼロになった。道内の原発ゼロはこれ以来となる。 3号機は09年12月に運転を始め、今回が2度目の定検。5日午後5時ごろか